日本人が他人に無関心な4つの理由
日本人はどうして他人に無関心なのか?
皆さんは最近の日本人は他人に無関心だと思いますか?
イギリスのチャリティー団体「Charity Aid Foundation(CAF)」が、2010年から発表している「世界寄付指数」と呼ばれる調査での2018年の結果では、日本は総合値が128位で先進国ではもっと少ない。
昨今では「自己責任」という言葉が市民権を得た感じで、それぞれが自分の事は自分で処理するという意識を植え付けられたように思います。
この言葉自体にネガティブな意味はそんなにないのですが、やはり冷たいイメージを重ね合わせる人が多いでしょう。
とはいえ「自己責任」以前から日本人は他人に無関心だったのです。その理由について4つの視点から述べてみます。
理由1:接点がない
やはり相手との接点や関係性がないと、人に対して関心を持てようもありません。これは多くの日本人に共通している感覚です。
例えば同じ学校や会社に所属している人は、相手を個人的に知っていたり、同じ組織や集団に所属しているという共通点があるので、当然関心が持てる事請け合いです。
しかし赤の他人では相手に関心を覚える取っ掛かりが全くないので、無関心になるのです。
理由2:どう接していいかわからない
日本人に限らず世界中の人間は、自分の知らない人に対する接し方というのを良くわかりません。しかしその国の文化や宗教の助けを借りて、知らない相手との接し方を適当にやりくりできるようになるのです。
翻って日本人はどうでしょうか?
人に迷惑をかけてはいけない文化なので、なかなか自分からアプローチできない。何故なら間違った接し方で相手に不快な気持ちをさせるかもしれないから。こういうわけで相手に無関心にならざるを得ないのです。
理由3:メリットがない
これは現代的な理由でが、今の時代は色々目まぐるしく変化する情報化社会。色々と自分の事で忙しく感じている人が多いのです。とても他人の事を構っている余裕がない。
また下手に関心を持って構ったとしても、相手が全く知らない他人ですから、何らかのリスクに晒される危険性があるわけですし、メリット・デメリットで考えると後者の比重が大きくなります。損得で考えても、やはり他人に無関心にならざるを得なくなります。
理由4:周りにどう思われるか不安
日本人はすごく人の目を気にする民族です。この事に異論がある人はいないでしょう。
この点から見て、赤の他人に関心を持った態度をすると、相手にどう思われるか気になったり、自分たちの周りにどう思われるか気になったりします。知らない他人に話しかける事自体がすごく不自然な状況だからです。
こういう相手や周りにどう思われるか不安という心理が、赤の他人に無関心な態度として映るのです。
日本人よ、人に関心を持とう!
私も実はすごく周りの目を気にしてしまうタイプなんで、自戒の念を込めて述べると、やはりもっと他人に関心を持った方が良い社会が作れます。
例えば歌手の宇多田ヒカルさんのように東京の子育ては難しいと思うような事は少しずつなくしていけたらいい。
宇多田ヒカル「東京はなんて子育てしにくそう」に共感多数 - エキサイトニュース
当たり前ですが人に関心を抱き、例えば道案内の助けとかしたとすると、相手も心がホッコリします。そして温かい関心を寄せられた人はギブアンドテイクで、次は誰かにその温かさを分け上げたいと思う。
偽悪者になる必要はないんです!日本人は本来思いやりの心があるのですから、もっと素直に表現した方がいいと思います。