ヒラリンの心理研究室

人の心理や行動って不思議だと思いませんか。人の心を解き明かします。

日本人は何故年齢で人を判断するのか?

日本人は人の年齢を気にする事が多い!

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ネットとかで見るとやはり日本人は人の年齢が気になるものですね。

私の周りを見回しての実感としてもそうですが、一体どうしてなのか?

フリーアナウンサー楠田枝里子さんもこのように言っています。

今回はその謎に迫ってみたいと思います。

 


 

結論から言いますと、相手の年齢を確認する事によって、相手と自分の関係性がある程度可視化されて、安心するからです

日本人の組織や集団は上下関係が厳しい所が多く、上・下の地位や立場によって態度を使い分けます。もちろんフラットな雰囲気の職場もありますが念のため。

そして年齢が上の人は、立場が上な事が多いので、相手との距離感を上の立場を演出する事によって図れるのです。逆なら同様でその場合は、丁寧語や尊敬語を使って相手への尊敬の念を表します。いうなれば先輩や上司や部下の言葉もありますように、相手との上下の関係性で人を把握するのが日本人の習わしです。

でも年齢だけじゃないと思いませんでしたか?

確かに年齢は判断の目安であって全てではありません。人との関係の体のいい尺度が欲しい、それが年齢という事です。キーワードは安心です。

それでは人を年齢で判断する事による3つの理由を挙げてみます。

 

日本人が人を年齢で判断する3つの理由!

1:安心感を得る

先ほどから述べましたが、最も重要な理由ですね。やはり相手が何者かを知る為の共通の尺度として、年齢を気にするようになります。上の年齢なら敬語を使い、下の年齢なら敬語やタメ語と使い分けられ、接し方があらまし分かるのがメリットになります。

年齢による上下関係があらまし分かるので、ある程度接し方が確認できるのが安心という事です。

2:レッテル貼り

日本人は20代なら20代、30代なら30代と、年齢によっての固定観念が強いです。この場合は、○○であるべきや△△が普通といったような事です。

例で言いますと40代で独身なら普通でない、30代男性でサラリーマンなら普通といった感じです。

よく人生はレールに例えられますが、人を年齢でレッテル貼りする事で、相手は人生航路においてこの位置にいるなという事を確認するのです。

3:儒教の影響

日本人の思想や価値観に影響を与えている教えは色々ありますが、やはり儒教の教えが最も強いです。仏教や神道はどちらも日本人にとってのコアな思想ですが、現実的な側面や物の基本的な考え方になるとやはり儒教になります。

その儒教の教えの一つに長幼の序というのがあり、意味は年長者と年少者との間との間にある秩序の事です。

そして長幼の序の理屈に従えば、年齢で人を判断する事は、自然と育まれていきます。

 

日本人の年齢判断は時代錯誤!

はっきりいって、今年齢で人を判断したいる人はやめましょう。

何故なら年齢は人の属性の一部分を表すものに過ぎないからです。余りにも日本人は年齢での決め付けが多い。例えば40代で独身の男女を白眼視する風潮など。 

そういう事が自分たちの可能性を大いに狭めているという事に気付かないのでしょうか?

また時代は多様な価値観をどう受け入れていくかという時代に突入しています。これからの時代は他者の視点に立って物事を見る想像力が求められます。

 

どうでしたか?日本人が人を年齢で判断するのは、それなりの理由があってこそです。また年齢をお互い把握していると、年齢差に応じた対応をすることで、秩序を保つ事ができるようになります。皆さんの参考になれたなら幸いです。